尿酸塩沈着症(痛風)

栄養・代謝障害性疾病

 栄養障害は飼料中のたんぱく質、カルシウムやリンなどの無機物、ビタミンなどの特定の栄養素の過不足により起こる障害です。

 代謝障害はタンパク質、脂質、炭水化物および無機質などの代謝異常に起因し、尿酸塩沈着症、脂肪肝、骨紹介などの原因となっています。

 これらの栄養・代謝障害によって起こる異常や疾病には多くのものが知られていますが、その中で比較的遭遇する機会の多いものを概説します。

 尿酸塩沈着症(痛風)


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 尿酸塩沈着症は、尿酸代謝の遺伝的な異常や、高タンパク質飼料の給与で起こりやすく、ビタミンA欠乏、過剰なカルシウムの給与あるいは腎炎型伝染性性気管支炎(IB腎炎)および尿石症によっても発生する。

 急性死したひなや白色の下痢便を排泄していた削痩鶏によくみられる。

 内臓や腹壁に沈着する内臓型と関節に沈着する関節型とに分類され、関節型のものでは、足関節や足の腫脹がみられ、歩行異常を占めすことがある。